◆灯油ポンプ改造、ポンプジェット推進装置◆ 【第4回】 |
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●噴射ノズルの加工 ●ちょっとコラム YDD-ENTERPRISE1701-Aでは石油ポンプより大型な同じ工進製のバスポンプを使用しています。モーターはエアプレーン用の400で、ノイズキラーコンデンサーを追加して換装して使用しています。作りかた自体はほとんど同じなので、より大型でパワーが必要な場合にはバスポンプをおためしください。 ポンプ本体の加工はほとんど不要なのでモーター交換だけで使用できますからより簡単に作れます。このバスポンプですが、注意してみると噴射口が本体中心軸ではなく外側にオフセットされています。つまり上で製作したようになっています。最初石油ポンプを改造したときには効率がよいのではないかという推測でセンターに噴射口を配置していましたが、試しにバスポンプと同じようにオフセットしてみたら・・・不思議とパワーアップしました。そうです、これは加圧式のポンプですから加圧するスペースが必要なのです。 噴射口をセンターからオフセットしているのはまっすぐ水が逃げないようにして加圧スペースを稼いでいるからです。 より大型のバスポンプがこういう構造になっています、ですから同じようにした方が良いのでしょう。 この加圧スペースはモーターパワーによっても必要な大きさが変わってくるようです。しかし強力なモーターに強力なバッテリーを繋いでより圧力を高めようと思ってもそれは無駄です。内部圧力が一定限界に達するとそれ以上圧縮が出きません、しかも噴射流速もそれ以上上がりませんし、しかもペラから逆に戻る吹き戻しも起こるため逆にパワーロスしてしまいます。 またこのポンプは回転を逆転させてもインペラのように噴射が逆流しませんからバックは不可能です。ポンプ自体ではなく噴射口を何らかの仕組みにおいて変えるという方法しかありません。ただし、そのデメリットを差し引いても簡単に水中用のパワーユニットが手にはいるという意義は大きいと思います。 ●噴射ノズルの取り付け ●搭載方法と使用の注意点 YDD-Voyageでは、0.5mmのアルミ板を帯状に切ってベルトのようにして固定しています。 本体に穴を開けて固定するのはおすすめできません。クランプのような物で押さえつけるなど色々工夫してみてください。また本体がポリエチレンですから接着剤による固定は適しません。 また、水流を噴射すると言うことは吸水口から水を吸い込むと言うことなので、船体内蔵で搭載するときには船体のどこからか必ず水を吸い込む場所が必要になります。位置関係はあまり大きな影響はしませんが、船体外部からの取り入れが少ないとモーターのパワーを生かし切れません。 船体の取水口の位置にはあまりとらわれなくても大丈夫ですが、吸水口の近くに大きめの取水口があった方が効率は良くなります。 上へ TopPage [2009/01/18:執筆:Y_D_Dock | 編集:雲山]
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