◆レベル 1/230 スキップジャック◆
●外観


 スキップジャック級原子力潜水艦は、アメリカ海軍初の量産型原潜です。このスキップジャックはレベルから1/230というスケールでプラモデル化されており、全長は33cmほどの大きさになります。今回、このモデルをラジコン化されたのは、小型モデルのラジコン化に定評のある海人党さんです。

 海人党さんは同型艦を2隻作成されており、その2隻の作例を紹介します。2隻の外見上の違いは塗装だけではなく、中のメカも若干の違いがあります。

1番艦は喫水の上下でグレーとブラックの2色に塗り分けされています。 2番艦はハルの中央でブラックと艦底色の2色に塗り分けられています。

●内部メカ

◆1番艦

 φ35mmのアクリルパイプで作られたWTCの中に主要なメカ類を収めているのは共通ですが、1番艦ではモーターをWTCの外に出してあります。モーターはレジンで作った箱の中に収めて防水としています。


艦尾はとても狭いため、リンケージは外に出してあります。この方法は、ハルの狭さに影響されず作りやすい特徴があります。


 こちらは、自作のWTCです。パイプは市販のアクリルパイプ(φ35mm)を使用し、キャップは円形に切ったアクリル板を積層してOリングを挟むように作成されています。

WTC前方上面の様子です。受信機とアンプが見えています。右側が艦尾側になりますが、中央にパックにしたバッテリーがあります。キャップに付いている透明な棒状のパーツはキャップを外しやすくするために取り付けてあります。 WTCの艦尾側にはサーボが2つあります。
WTC前方下面にはピッチコンが収めてあります。 後方下面の様子です。
WTC後部からはリンケージロッドとモーターへの配線が出ています。 WTC前方からはセイル上面に取り付けてあるLEDの配線が出ています。


◆2番艦


 2番艦は1番艦の作りを元に改良が加えられています。まず、モーターがWTCの中に収められ、リンケージもハル内部に収められています。


 リンケージを中に収めたことで、外見はかなりスマートになっています。モーターもWTCの中にあるため、防水が楽になっています。

WTC前方上面には受信機があります。 WTC後方にはサーボが2つ縦に並んでおり、その後にモーターとギアが見えています。
WTCを横から見たところです。モーターのギアダウンが良く分かります。

●総括

1番艦の走航の様子です。

 全長33cmという小ささはもちろんの事、幅が狭くラジコン化はとても難しいモデルですが、とても綺麗にまとまっています。走行性もとても良く、水の中を魚のように軽快に泳ぎます。

 潜水艦のプラモデルは30cm〜40cmという大きさが種類も豊富なのですが、水上艦船に比べて幅が狭くメカを積むのが難しいのですが、色々と工夫をする事で水の中を自由に走るラジコンを作ることが可能なのです。

2番艦の走航の様子です。





メーカー名 レベル
モデル名 スキップジャック [SkipJack]
スケール 1/230
全長 共通:33.3cm
全幅 共通:4cm
全高 共通:-cm
重量 1番艦:210g(バッテリー込み)
2番艦:212g(バッテリー込み)
推進装置/軸数 共通:ミニッツフォーミュラ用スクリュー / 1軸
モーター/基数 共通:STL JAPAN 誉21(HS-SM4) / 1基
舵/枚数 共通:縦舵・横舵 / 1対
受信機 共通:JETI REX4 MPD
アンプ 1番艦:GWS ICS50E
2番艦:クラフトるーむ スピード5
サーボ 1番艦:MaxPower CT-Servo 3.7
2番艦:GWS PICO-STD
バッテリー 1番艦:ニッケル水素 4.8V(4セル)
2番艦:リチウムポリマー 7.4V 200mAh
潜航方式 共通:ダイナミカル・ダイブ
ピッチコン 1番艦:エンゲル MiniPitchController LR2

[2008/12/30:雲山]

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