◆21st センチュリートイズ 1/18 Mig-15◆ |
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●外観 今回の作例はDENさん制作のMig-15です。知る人ぞ知る、旧ソ連の誇る傑作戦闘機ですね。このジェット戦闘機を1/18という大スケールでモデル化したのが、トイメーカーである21st センチュリートイズです。国内では、トイザラスなどの輸入おもちゃを扱うお店で見かけるメーカーですが、出回っている量はそんなに多くないようです。 トイとはいえ、結構ディテールやギミックには凝っていて動翼が可動だったり、引き込み脚がきちんと畳めるようになっていたりしています。 水中モデルに改造されたこちらの作例では、当初水平尾翼を可動にされていましたが、リンケージ上難があるのと、水に浮かべた時に水平尾翼が水面上に出てしまい潜航しにくいという事で、垂直尾翼の下に透明なアクリル板でエレボン仕様の横舵が付けられています。このような透明素材で動翼を作ると、水中ではほとんど見えなくなるため雰囲気を損なう事無く操縦性を良くする事が出来る様になります。 推進装置は、定番の灯油ポンプ改造のポンプジェット推進になっています。 【2008/12/07 追加分】 透明アクリルでエレボン仕様でしたが、翼端のエルロンを可動にし、ポンプジェット推進の噴射口を上下へ動かすことでエレベーターとして動くよう改良されています。おかげで、見た目もかなりスマートな感じになりました。 なお、可動式であった引き込み脚は、気泡が残りやすくなるために取り外されています。 ●内部メカ ハル上部を外した所になります。中に収まっているのはφ60mmの塩ビパイプ利用のWTCになります。前後のキャップは『たもつ模型』の汎用WTCに使われているキャップになります。ベルクロのベルトでしっかりと固定されており、ベルトの後方にはハルの上部を固定するために使われるネジの受けとなるナットが埋め込まれています。このように、汎用WTCがすっぽりと収まる大きさのモデルは何かと重宝するのでは無いでしょうか。 WTCの後方はリンケージロッドが2本延びています。ポンプジェット駆動用の電源ケーブルもキャップから取り出されています。ハルの下部に穴が開いているのが分かるかと思いますが、ここからポンプジェット用の水が吸い込まれるようになっています。 【2008/12/07 追加分】 内部のメカの様子が良く見えるようにと、浸水時の視認性を良くするために、WTCの筒をアクリルのパイプへ変更されています。 ●リンケージ WTCからエレボンへと伸びるリンケージになります。本来なら主翼端のエルロンを動かしたい所ですが、リンケージがWTCと干渉してしまうため、断念したとの事です。大きな主翼の後にエレボンを設けたために、あまり効きが良くなく、現在はさらに大型化を模索されているそうです。 さらに奥の様子です。 【2008/12/07 追加分】 エルロンのリンケージはワイヤー式になっており、WTCから出ているリンケージロッドでL字のクランクを動かし、ワイヤーを動かしています。下の写真は、翼端のエルロンへのリンケージの様子を裏から見たところです。エルロンに透明プラ板を貼り、面積を増やしています。
●総括 センチュリートイズでは、このMig-15以外にも『Me262A』や『F-104』それに『F-86F セイバー』といったジェット機やレシプロ機を1/18という大スケールで何種類も出しており、ラジコン化にはもってこいの素材ではないでしょうか。
[2008/11/30:雲山]
[2008/12/07:雲山(追記)] |
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