◆アカデミー 1/150 U-Boat Type IXB◆ |
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●外観 今回紹介するのは、アカデミーから発売されている自動浮沈プラモデルのU-Boat Type IXBをラジコンへ改造したRNさんの作品です。キットの造形をそのまま生かした作品になっており、いかした塗装でかなり見栄えの良いモデルとなっています。なお、備砲の前方にある突起がスイッチのジャンパピンになります。 アカデミーのプラモデルは、以前までサニーインターナショナルという会社が輸入代理店となっていて、その頃にはこのプラモも国内にかなり流通していました。数年前にクレオスに輸入代理店が変わってからはめっきり輸入されなくなり、国内では流通在庫を残すのみとなり、幻のキットと化しています。 キットの作り自体は、童友社のU-Boat Type VIIとほとんど変わりませんが、7型よりも9型の方がハルが大きいためメカをより載せやすくなっています。 ●リンケージ キットでは潜舵は下げ角が付けられた固定となっており、横舵が自動浮沈で可動、縦舵が任意の角度で固定となっています。RNさんの作品では、潜舵はそのまま固定で横舵と縦舵をサーボで動かすようにしています。 リンケージロッドの防水は自転車のバルブに使われている虫ゴムを使用しており、このゴムチューブが伸縮してリンケージロッドの動きに追従します。手前左舷側の虫ゴムの奥にネジの頭が見えますが、このネジを外すことでスクリューシャフトのグリスボックスにグリスを補充できるようになっています。後部甲板はメンテナンスのために取り外しが出来る様になっており、見ての通り甲板へ貫通しているネジを甲板にてナットで止めています。 ●内部メカ ハルがハッチを兼ねるドライハル構造となっています。ハル下部に単三型ニッケル水素バッテリーを4本積んでおり、左手艦首側にRNさん自作のアンプが収まるようになっています。反対側、甲板裏側にサーボと受信機が収められています。なお、スイッチは甲板上に突き出ている2本のピンにジャンパピンを抜き差しすることでオン・オフ出来るようになっています。 ハル艦尾側のモーター室には、鈴商というジャンクパーツ屋で売られている、バルクの280モーターが収められています。このモーター室ですが、プラ用接着剤で接着してしまうとモータートラブルが起きた際に対処出来なくなるため、セメダインXで止めてあるだけになります。そのため、張り合わせた箇所へカミソリの刃を入れれば、貼り合わせをはがすことが出来る様になっています。 サーボから舵へのリンケージの様子です。小型サーボを寝かせて無理なく収められています。 受信機も小型のものがそのまま納まります。アンテナ線は防潜網カッターから司令塔を通り艦尾に向かう張線としており、実艦のアンテナ線を模しています。 ●総括
自動浮沈のプラモデルという事で、防水などに関してはほぼキット通りに作って動かすことができ、ラジコン潜水艦作成の手始めとしてお勧めできる作例になります。ただ、問題はこのキットの入手が難しいことですが、同じような自動浮沈プラモデルが国内の童友社から出ているので、今回の作例を手本としてラジコン化は可能です。 Get the Flash Player to see this player.
[2008/11/24:雲山]
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