◆タミヤ 1/72 PT-15◆ |
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●外観 PT-15は海上自衛隊の魚雷艇として活躍した艇で、タミヤからかつてモーターライズモデルとして販売されていました。モーターによるフリー走航はもとより、ラジコンへ改造して遊べるプラモデルとして楽しまれていたのですが、現在ではディスプレイモデルとして販売されています。 今回ご紹介するyoshiさんの作例は、昔出ていたモーターライズタイプのキットを入手し、ラジコン化したものになります。 プラモデルの改造では、細い部品や細かい部品から壊れていきます。特に、手すりなどはよく引っかかったりぶつかったりして壊れやすいのですが、この作品では手すりを全て真ちゅう線で作り直しています。そして、その手すりの根元を這わせるようにアンテナ線を引いており、よく見ないとアンテナがどこにあるのか分からなくなっています。 艦底を見ると、透明なアクリル板で作ったフラップが目に付きます。このフラップで高速走航時の頭上げを押さえています。スクリューはキット付属のものを使用。舵は真ちゅう版と真ちゅうパイプで自作されています。よく見るとパイプに穴が開いていて、ここから冷却水を吸い込むようになっています。 ●内部メカ 内部のレイアウトは上の写真の通りです。甲板とハルの間に5mm角のプラ棒が取り付けてあり、数箇所にナットが埋められています。甲板は小ネジでハルに固定されるようになっています。なお、この角棒と甲板の間にはバスコークが塗ってあり、水が入らないようなパッキンとなっています。 メカ室前側の様子です。バッテリーパックは単三型ニッケル水素6本をパックにして使用しています。その前方に見えるのがモーターで、自作のウォータージャケットが被せられています。魚雷艇のように高速で走るモデルでは、モーターの発熱に自然冷却では追いつかなくなるため、このような水冷装置はよく使われます。モーターマウントはキット付属のマウントで、モーターとウォータージャケットをタイラップで固定しています。 モーターの左舷側に見えるのがアンプで、右舷側に白い箱の中に受信機が入っています。プラ板で囲うことで、浸水時に水に濡れるのを防ぎます。艦首側奥に青い発泡材が見えますが、浸水が甚大で沈没しかけた時に、沈没を防ぐ浮力材の役目をはたします。 艦尾側の様子です。舵のシャフトはパイプになっており、ここから入った水はシリコンチューブを通りウォータージャケットでモーターを冷やした後、艦尾の排水口より出て行きます。舵を動かすサーボは横積みになっており、縦に狭い空間でも邪魔にならないようになっています。 ●総括 yoshiさんの作例はモーターライズモデルをベースにしてはいますが、モーターマウント以外の走航に関わる部分はほとんど自作されています。ディスプレイモデルを購入しても、そのラジコン化に参考になるのでは無いでしょうか。 Get the Flash Player to see this player.
[2008/11/24:雲山]
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