◆1/350 タミヤ プリンス・オブ・ウェールズ◆ |
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●外観 私、雲山の作品になります。タミヤの1/350シリーズから、『プリンス・オブ・ウェールズ』をチョイスし、キット通り、ほぼ素組みで組みました。エッチングパーツも色々と揃えたのですが、結局ほとんど使わずじまい。。。主砲の砲身は、砲口部をピンバイスで穴を開けてあります。副砲の砲身は、真ちゅう製のものが社外品で出ていましたのでこれを使っています。 錨鎖には模型用の細い鎖を2種類使い、チェーン・ストッパーも再現してみました。細かい所では、クレーンをプラパーツの肉抜きと真ちゅう線とで細工してあります。 折れやすそうなマストは、真ちゅう線で作り直してあり、後部マストはアンテナを兼ねています。 舵はキットのものをそのままの大きさで使用しています。これでも十分に小回りが効きます。コツは、なるべく舵角を大きくする事です。 電飾として、舷灯と探照灯にチップLEDを仕込みました。舷灯は、明るめと暗めの2段階に調整可能。探照灯は片舷3つずつの計6個が片側ずつ点灯できますし、全点灯も出来ます。またこの探照灯は浸水センサーや低電圧センサーの出力も兼ねており、有事の際には点滅して分かるようになっています(浸水時と低電圧時とでは、点滅のパターンを変えてあります)。 ●内部メカ 艦首側ハル内部です。艦首の黄色いスポンジ状のものは、発泡ウレタンを充填しており万一の浸水時には浮力材として働きます。写真右側にはプラ板で四角く作った囲いがあり、この中にバッテリーを収めるようにしています。この囲いの両端(写真の上下)の奥に金色の端子が見えますでしょうか?この端子が浸水センサーの末端となっており、水が入るとこの端子間に微弱な電流が流れ、センサーが作動=>探照灯が点滅して警告するようになっています。さらに右側には音響用のスピーカーが取り付けてあります。 ハル中央部にもプラ板で四角く囲った箇所があり、その中に受信機やアンプ、各種基板を収めています。 艦尾側の様子です。メカ室の右手にはABCホビーの180モーターが2個取り付けてあり、スクリュー2軸とは直結されています。下のビデオを見て頂けると分かるとおり、かなりのスピードが出るようになってしまいました(^^; 130モーターを使うくらいがちょうどいいのかもしれません。 アンプはクアンタムのマイクロリバースを使用しています。バックが素直に入るいいアンプなのですが、今では手に入りにくいようですね。 少し見にくいかも知れませんが、モーターの間にも浸水センサーの端子があります。 スクリューシャフトの間に舵を動かすサーボが設置してあります。さらに艦尾側には、艦首側と同じく、発泡ウレタンが充填してあります。発泡ウレタンの上に白いプラ棒が梁のように渡してありますが、これはハルの歪みを取る為に取り付けてあります。 主砲3門の砲塔が旋回するようにしてあります。仕組みは単純で、サーボの軸にギアを取り付け、3/2に増速して回しています。これならプロポのスティックを中央の戻すことで、砲塔もセンターに戻るので処理が楽になります。ただ、何も考えずにスティックを操作すると、ありえないくらい速いスピードで砲塔が回るので、注意が必要です。 ●防水 1/350の戦艦モデルとなると、全長65cmと結構な大きさになりますが、実際に水に浮かべてみると、喫水は2,3cmくらいしかなく、ちょっとした波でも甲板を洗われることになります。そのため、この作品では、甲板とハルの間にパッキンを作ることで水の浸入を防ぐようにしました。方法は簡単で、甲板側にグリスを離型剤として塗っておき、ハル側にはバスコークを塗っておきます。両方を合わせておくと、バスコークの硬化後、ぴったりの大きさのパッキンが出来上がる寸法です。 また、艦橋基部の甲板には穴が開けてあるため、ここから水が入らないように、止水板を艦橋基部内部に取り付けてあります。 ●統括 タミヤの製品だけあって、作りも丁寧で素組みでもディテールにはほとんど問題はありません。このシリーズ用にはサードパーティから様々なオプションパーツが出ているので、ディテールアップをしたい人にも向いています。ただ、あまり細かいパーツを付けすぎると、ラジコンとして整備性が悪くなったり壊れやすくなって、走航を楽しめませんので程々にした方が良さそうです。 大きさ的にもラジコンのメカを組み込むのに十分以上の大きさがあるため、始めてラジコンボートを作ろうという人にもお勧めしやすいキットと言えます。 Get the Flash Player to see this player.
[2009/01/12:雲山] |
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